当事務所は2018年9月の開設以降、多くのクライアントの方々からご相談やご依頼をいただき、現在の規模にまで至ることができました。
開業当初から「UPDATE JAPAN」という理念を掲げて事務所を運営し、今もそれを実現していく過程にあると信じています。
これまでご相談やご依頼をいただいたクライアントの方々と接してきた中で、「弁護士はどうあるべきか」について考えるようになりました。
クライアントの方々は、誰にも相談できない悩み事を抱えている場合や自分一人では解決できない事象を解決する場合に、弁護士に相談や依頼をします。
弁護士は、問題解決を託された最後の砦といっても過言ではありません。
そのような問題を取り扱う弁護士の基本スタンスは、かくあるべきか。
私の中での一つの答えは、どこまでいっても弁護士は「クライアントの味方であらねばならない」ということです。
当事務所は、所属する弁護士に対して「For Client」という価値観を持って仕事に臨むことを求めています。
弁護士は、クライアントにとって何が最も有益かという観点からどのような弁護活動を行なうべきかを選択しなければいけません。
弁護士は、クライアントに対して不利益や過大な不安を与えるような行動をとるべきではありません。
また、弁護士は第三者的な視点を持つことは重要ですが、第三者になることは慎まなければなりません。
弁護士に求められていることは、物事を客観的に眺め見通しを判断した上で、最終的にはクライアントの立場に立って何が最善かという観点から弁護活動を行なうことです。
弁護士は、決して裁判官のように純粋な第三者として物事を判断する立場にはありません。
クライアントとの信頼関係を構築することも極めて重要です。
結果を出すことだけが弁護士の役割であるとすれば、結果が出るまでの間クライアントが不安と苦悩の奈落に沈んでいたとしても、そのことが正当化されます。
「この弁護士は自分の味方である」と思ってもらえるに足りるだけの信頼関係を醸成することも、「弁護士はクライアントの味方である」という概念に含まれて然るべきです。
まだまだ道半ばですが、「弁護士はクライアントの味方である」という概念が染み渡り、それを高いレベルで体現する法律事務所を完成させることが私の目標です。