親の不倫に気づいた!子供への影響や相談相手、慰謝料請求について解説

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記事目次
親の不倫が子供に与える影響
親の不倫が子どもに発覚した場合、子どもには、親への感情や将来への不安といった精神面で大きな影響が生じる可能性があります。
具体的には以下に述べるとおりです。
親の愛情を感じづらくなる
親が不倫をするということは、子どもから見た場合、子ども自身に対する愛情が失われたのではないかと感じることになります。
親としては子どもへの愛情は変わらないと考えていたとしても、今まで子どものことを考えていた時間の一部を家庭の外のことを考える時間に割り振ってしまっている可能性があります。
子どもがそれを感じ取った場合、子どもへの愛情が薄れている、失われているという考えに至ってしまうことがあります。
情緒不安定になる
子どもが親の不倫を感じ取った場合、幼い子であれば親から捨てられてしまうのではないかという不安、ある程度の年齢に達している場合には親が離婚する可能性や、それによって自身を取り巻く環境が変わってしまうのではないかという不安を強く感じることとなります。
そのような強い不安・ストレスによって、子どもが情緒不安定になり、通常の生活を送ることが難しくなるケースも散見されます。
親の不倫に子供が気づくサイン
子どもは親の何を見て不倫の存在に気付くのでしょうか。
様々なケースがありますが、代表的なものは以下のとおりです。
身だしなみの変化
子育ては多忙ですから、普段から身だしなみにまで気を配って生活を送ることはなかなか難しいことです。
しかし、親が不倫をするようになると、不倫相手と会う場合には当然身だしなみに気を遣うようになり、場合によっては不倫相手の好みに合わせた身だしなみを意識するようになることがあります。
また、不倫によって精神的な充足が得られるような場合、それによって身だしなみに気を遣う余裕が出てくるという見方もできます。
子どもは親の細かい変化に敏感ですから、例えば親の服装などの好みが変わる、新しいアクセサリーを頻繁に買うようになるなど、親が身だしなみに気を遣ったり、好みが変化したりした場合、不倫の可能性に気づくことがあります。
スマホ使用の頻度の変化
親が普段から頻繁にスマホを使っているのであれば別ですが、そうでない場合、不倫相手との連絡のためにスマホを頻繁に利用するようになることで、子どもが不倫の可能性について気づいてしまうケースがあります。
特に、普段子どもの前ではあまりスマホを使わないようにしようと親が注意していたケースほど、気づかれてしまう可能性は高まることとなります。
また、このような変化により、先に述べたような、子どもが親の愛情を感じにくくなってしまうなどの影響が生じてしまう可能性は高まります。
急な態度の変化
親の中で、家族とそれ以外の人との優先順位は通常家族のほうが高いことが多いです。
しかし、不倫相手の優先順位が上がってくると、これまで当然のように家族を優先していたところで、不倫相手の方を優先しようとしてしまうケースが発生することになります。
言い方を変えると、不倫相手との時間を確保するために子どもが邪魔になってしまうようなケースが発生することになり、その際、親の子どもに対する態度が通常とは異なり、攻撃的になったり、蔑ろにしたりするなどという状況になることがあります。
子どもは当然そのような態度の違いに気づきますから、これをきっかけとして不倫に気づかれてしまうケースも発生することとなります。
誰に相談すればいい?親の不倫に気づいたら子供がとるべき行動
子どもが親の不倫に気づいた場合、漠然とした不安や怒りなど、これまでにあまり経験したことのない精神的な状況に陥る可能性があります。
その中で、まずは何から行えばよいのでしょうか。
自分の気持ちをまずは整理
感情があやふやなまま何かの行動に移したとしても、それがより良い結果に結び付くことはありません。
自分が抱えている感情が怒りなのか不安なのかそれ以外なのかなど自分の気持ちをまずは整理することが大切です。
そのうえで、不倫をしている親にそのことを伝えるのか、もう一方の親に伝えるのか、見なかったことにするのかなど、自分への影響なども考慮しながら、自分が取り得る選択肢を一つずつ考えていくべきでしょう。
なお、一つ覚えておいてほしいのは、どのような選択をして、それがどのような結果に結びついたとしてもあなた自身が悪いということはないということです。
良い結果になれば自分のおかげ、悪い結果になったら親のせい、というつもりで考えていくのが精神衛生上最適だと思います。
親に伝える
自分の気持ちを整理した結果、不倫をやめさせたいと考えた場合、家族関係の修復まで考えるのであれば、不倫をしている側の親に対し、不倫に気づいているをいうサインを出していく必要があります。
この時、はっきりと不倫をやめてほしい旨伝えるという方法もあれば、日頃の感謝を伝えるなど家族関係を大事にしてほしいという間接的なメッセージを伝えるという方法もあります。
どのような方法が適切かは、これまでの家族関係や親の性格などによって事案ごとに異なります。
それでも解決が難しい場合には、不倫をされている側の親に不倫の可能性を伝えるという方法もあります。
但し、その場合にはこれまでどおりの生活が送れなくなる可能性もありますので、最終手段として考えておいたほうが良いかもしれません。
なお、その場合、慰謝料請求まで見据えるのであれば、証拠の収集という視点も持っておいた方が良いと思います。
弁護士に相談する
自分の不安を解消するという意味では、今後どのような展開が待っているのか、自分にどのようなことができるのかについて、正しい情報を知る必要があります。
法律の専門家である弁護士に相談すれば、自分で考えてもわからないこと、インターネットで出てきた情報の真偽などを知ることができるため、今後の方針を考えるうえで大きな参考になると思います。
また、この種の事案を相談できる相手は限られていると思いますが、弁護士であれば守秘義務があるため、相談内容が他の人に漏れることはありません。
但し、弁護士は事務所ごと、弁護士ごとに専門分野が異なるケースがあるため、不倫問題に強い弁護士に相談することをお勧めします。
子供は親の不倫相手に慰謝料請求できない
いわゆる「不倫慰謝料」と言われるものは、法律上、不倫によって平穏な夫婦関係が破壊されてしまうことから認められています。
ここで保護されているのはあくまで平穏な「夫婦関係」であり、「家族関係」ではありません。
したがって、不倫慰謝料を請求できるのは不倫をされてしまった側の配偶者だけであり、仮に不倫によって親の監護が手薄になってしまったとしても、子どもは不倫相手に対して慰謝料を請求することができないということになります。
不倫相手が、親が監護しようとするのを積極的に阻止しようとするなど、あえて子の監護に積極的に悪影響を与えようとしたなどの事情があれば話は変わってきますが、そのような事案は一般的にはほとんどありません。
子供の存在が慰謝料の増額につながる
しかし、子どもの存在は不倫慰謝料にまったく影響を与えないかというと、そういうわけではありません。
不倫慰謝料の金額について、裁判においては、他の事案との公平性などに鑑み、おおよその相場観は存在します。
もっとも、事案ごとの具体的な事情、たとえば不倫の期間や頻度、婚姻の期間に加えて、子どもの有無や年齢等に応じて増額・減額するという運用がなされています。
すなわち、子どもがいる場合、子育てについて夫婦の協力が一層必要とされるにもかかわらず不倫を行い、これによって子どもの生活にまで悪影響を及ぼしたことは、不倫慰謝料の増額事由にあたるということができます。
不倫された側の親は慰謝料をどう請求すればいい?
不倫をされてしまった親は、不倫相手または不倫をした側の親に対し、慰謝料を請求することができます。
自分で請求する場合、弁護士に依頼する場合、それぞれに利点・欠点がありますのでご説明いたします。
弁護士に依頼するメリット・デメリット
弁護士に依頼するメリットは、相手との交渉一切を任せることができるという点です。
不倫相手に請求する場合でも、もう一方の親に請求する場合でも、不倫を認めて素直に謝罪し、慰謝料の支払いに応じてくれれば何の問題もないのですが、不倫の存在を否定したり、極めて低額な慰謝料提案に留まったりする場合、自分の感情をコントロールしながら冷静に交渉を進めるのは難しいことです。
これを専門家に任せることができるというのは大きなメリットになります。
但し、弁護士費用がかかるため、事案によっては手元にお金がほとんど入ってこないということにもなりかねません。
依頼をする前に弁護士費用の金額の目安は確認しておくことをお勧めします。
自力で交渉するメリット・デメリット
自力で交渉する場合、弁護士費用などがかからないため、相手に支払わせた金額がすべて手元に入ってくるというメリットがあります。
但し、交渉中に強い言葉を使ってしまい、名誉棄損や恐喝などで慰謝料の減額事由とされてしまったり、刑事事件として被害届を出されてしまったりというケースも散見されますので、交渉の方法については細心の注意を払う必要があります。
また、慰謝料の支払いについて相手と合意ができたあとは合意書を取り交わすことが一般的ですが、合意書の記載内容によってはあとから合意が無効といわれてしまったり、自身が思わぬ不利益を被ってしまったりするケースもあるため、これらの点について不安があるという場合には、自力で交渉を進めることはあまりお勧めできません。
まとめ
親が不倫していることが発覚した場合、感情が入り乱れてしまう人がほとんどだと思います。
そんなときは、守秘義務のある弁護士に相談するなどして正しい情報を入手して、一旦冷静になってから今後のことを考えるというのはいかがでしょうか。
弁護士への相談はハードルが高いと仰る方もいますが、多くの弁護士はお気軽に相談いただければと考えておりますので、まずは無料相談等の受付窓口へのご連絡をお勧めします。
- 得意分野
- 人事・労務問題 、 不貞慰謝料 、 離婚 、 その他男女問題 、 交通事故など
- プロフィール
- 慶應義塾大学法学部法律学科 卒業
早稲田大学法科大学院 修了